放生会:椎名林檎様 おめでたい人生を
猫は信仰なんです。
お久しぶりです。
体調がびっくりぐらいに悪くなり3週間程ほぼ何も手につかず更新も滞ってしまいました。
すみません。
そんな最中、私の最愛のアーティスト。
椎名林檎女子がニューアルバムを発売なさいました。
その名も「放生会」。
これはインド仏教が起源の儀式で、普段我々の地肉となっている様々な生物に感謝し、ときはなつ儀式だそうです。
その中、このアルバムの最初の曲が「ちりぬるを」ですね。
葬いです。
このアルバム、ジャケットが黒猫さんが菩薩となっております。
そう、ゲーテ氏ですね。
おそらく長年椎名氏の心を支えてくださった猫ちゃんなんですが、お先に空へ上られたのがこのアルバムの出発点。
そして、一つの椎名林檎のパートの終わりを予感させます。
そして最後が「ほぼ水の泡」。
どうせ人生あっという間に終わるんだから、楽しくいこうよ。
という結論で幕を閉じます。
第2章ですね。
存外悪い人生じゃなかったと言ってほしい。
から、悪くない人生なら楽しんじゃおうよ。で締める。
本当に前作「三毒史」は自分を男女に重ねて常に葛藤している様子が描かれている内向的な作品でしたが、
今作「放生会」は起こる全てに感謝する外向的な作品ですね。
生命力マックス!
特に、事さら女性アーティストの違う面を引き出す事によって、世界のありようはひとつではないと言ってくださっている様で、個人的には一番椎名氏のアルバムで好きです。
前の方がいいと仰る人もいらっしゃいますが、彼女は「諸行無常」のアーティストなのでその時を楽しむのがよろしいと私なんかは思うんですよね。
そして年々素直になっていかれる歌詞に嬉しくなるのです。
私ももう少し生きて子どもに何かを残して無に帰りたいものです。
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